
ワールドドローム'97のポイント
1997/04/20 作成 1997/05/23一部修正
ワールドドロームに参加される方,見学される方を中心に、昨年の経験から「こうすればより楽しめる」と思われることをまとめてみました。
なお、今年の模様から一部修正を加えました(1997/05/23)
コースの特徴
- 250mトラックとはこんな所 (TNX Mr.Imamura)
CSCの250mトラックとは、競輪選手練習用施設です。
しかし、ここで1点気になることがあります。 この250mというコース長です。 なぜなら、普通の競輪場のトラックは333m(ちょっと記憶が曖昧です)だそうですから、80m程短いのです。 長さが違ってしまうと練習になりません・・・
では、なぜこの短いトラックが存在するのか・・・ これには、オリンピックが関係してくるのです。
オリンピックの自転ヤ競技は250mトラックが使用されます。 しかし、日本にはもっと全長が長いトラックしかありませんでした。
こうなると、オリンピックに出場する選閧ノとっては不利です。 相閧フ選閧ニの駆け引きといった感覚が養えないそうなのです。
そこで・・・ オリンピック規格のトラックを作ってしまいました。 これがワールドドロームで使用される250mトラックなのです!
つまり・・・ アトランタ・オリンピックで銅メダルを獲得した十文字選手をはじめとしたオリンピック参加選手が練習している所なのです。
- 凄いバンクだ! (TNX Mr.Imamura)
まず驚くのはバンクです。 最大バンク角が45度もあります。 コースサイドからコースを覗き込むと・・・ ほとんど切り立った崖に見えます。
さらに、メイン,バックストレート共に7度のバンクがついています。 一番バンクが少ない所でも7度あるわけですから、コース全域にわたって水平な場所がありません!!
初めて現地に行かれた方は、そのバンクに驚かれることでしょう。 先日商用パソコン通信のNifty
Serveの模型フォーラムで、「ワールドドロームに参加するには、バンクにびびらなければなんとかなる!」というアドバイスが掲載されていました。
р烽サう思います・・・ :-P
なんで、こんなバンクがついているのか・・・ これもオリンピックに関係しています。
自転車競技もタイムが全てですから、誰でも同じ様な条件で走れれば公平な記録が期待できます。 コーナーの処理でタイムが変わるというのも魅力ではありますが・・・
本当なら直線コースが一番良いのですが、競技に使用する距離を直線にしてしまうと場所の問題もさることながら、お客さんが競技の全体を見ることができないという問題が発生します。 そこで、できるだけ以下のような方法で解決しています。
まっすぐな紙テープを思い浮かべてみてください。 ただ単に伸ばしたままでは直線コースですね? この紙テープの両端をつないでしまいましょう。 そうすると・・・ トラックが誕生します。
こうして、トラックでありながら直線に近い状態を作り出しているのです。
- こんな路面だ
ちょっと特殊な舗装です。 具体的に説明できるほどの知ッが私にはありません。 ごめんなさい。
全体的にグリップは良いと思われます。 滑るコースだと、競輪選閧ェ思いっきり練習できませんから、設計そのものがグリップ重汲フようです。
ただ、1点だけ気をつけなくてはいけないところがあります。
コースに砂や埃が浮くと・・・ よく滑るのです。
特に、コースの下側は要注意!
現地に到着したら・・・
- 途中の道では
大きな施設ですので地図にもちゃんと載っていますから、道を間違えることはないと思います。
季節柄、新緑を見ながら走れますので晴れていたら是非とも窓を開けてみてください。
関東方面から向かわれる方は、伊豆スカイラインを走る方が多いと思いますが、途中の玄岳近辺はRCグライダーやパラグライダー,ハンググライダーのフライトエリアとして有名ですから、お時間のある方は立ち寄られてみては??
#参加者の方は朝早いですから、飛んでいないですね・・・ :-P
- さぁ、CSCに到着
CSCに到着したら・・・ 重大な注意事項があります!!
大きな駐ヤ場があり、目の前に遊園地の切符売り場がありますが・・・ ここからはコースに近づけません!!
#昨年は案内の看板が小さかったため、遅れて到着された方が何名か間違えて遊園地に入園してしまいました。
駐ヤ場の左奥に250mトラックへ通じる道がありますから、そちらの方へ進んでください!!
詳しくは、係員の方や看板に従って下さい。
- お願い!!
先ほども書きましたが、250mトラックは競輪選手練習用です。 勿論、競輪選手が自転車に乗るのが仕事ですから、駐車場はありません
:-P
冗談のように書きましたが、250mトラックの周辺には駐車場が無いのです。 先ほどの大駐車場から250mトラックに通じる道の路肩に車をズラッと並べることになります。
#当日は主催者から指ヲがあると思いますので、従ってください。
だいたい1台ずつコース脇まで車を寄せて荷物を下ろし、おろした車からUターンして駐車することになります。
必要な物
これは必要!と思われるものをあげてみます。
- 食べ物,飲み物 絶対必要!
そばに売店,自動販売機等は一切ありません! CSCへ到着する前に必要と思われる食料,飲み物は確保しましょう!!
<補足>
'97はジュース,パンなどを販売する仮設売店が設営され、大変便利でした。
実は・・・昨年のワールドドロームで、「遊園地があるんだから、きっとレストランや自動販売機があるさ」と思い、最低限の飲み物(自動販売機で売っていないと悲しいので缶入り紅茶を2本持参した)しか持ち込みませんでした。 その結果・・・
数百m先に遊園地の施設は見えるのですが、車に乗ってぐるりと走らなくてはならず(いったん車を動かしたら、戻ってきたときに再び同じ場所に駐車できるとは限らない)、遊園地まで行って・・・という事ができずに、朝の7時から夕食にありつくまで缶ジュース2本で過ごしたのでした・・・
コンビニのお弁当でも、愛妻(彼女)の手作り弁当でも良いですが、食べ物と飲み物は絶対に必要です!!!
#何もないようですが・・・ きれいなトイレはありますのでご安心を!
- イス かなり必要!?
折り畳みのイスがあると便利です。
コースの脇には2m強の幅しかない通路だけで、イスのような物は一切ありません。
出場者の方はイス付きテーブルなどを持参されるでしょうが、見学者の方はイスやシートのような物をご持参ください。 絶対に楽です。
- 帽子等 あった方が良い
昨年は4月終わりの開催で、今年よりも2週間ほど早い時期でしたが、非常に日差しが強くかなり日焼けしてしまいました。 5撃ニいっても紫外線は強いです! また、コースの周囲は白いコンクリートの部分が多いので照り返しも結構あるようです。
紫外線に弱い方は是非とも対策をしてください。
パラソル(日傘)の様な物は問題ないと思いますが、テーブルなどに差して使うタイプのパラソルは風が吹いたときなどに危険かもしれません。
観戦のポイント
- ここが「みどころ」でしょう
- インセイン・カー
RCワールドでの募集要項がなかったためか、「今年はないの?」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、今年もインセイン・クラスはあります。
このクラスは、「とにかく最高速を目指す!」という目的に絞って作られていまので、車の性能も当然要求されますが、ドライバーの技量も要求されます。
よって、今年は昨年のような一般公募ではなく、過去の実績等からエントリーしても大丈夫と主催者からOKのでたドライバーのみのトライです。
基本的に「なんでもあり!」という分かりやすいレギュレーションですから、普段見かけないブラシレス・モーターを使用する車,18セル(ニッカドを18本使用)といったモンスターマシン,通常では考えられないスピードと、暴れる車をコントロールするドライバーのテクニックと見所も豊富です
- ストックカー,スーパートラック
DD(ダイレクト・ドライブ)のシャシーを使用するクラスです。
シャシーとしてはASSOCIATED製の実績十分のRC-10L(10LSO)シリーズと早くもお目見えの新型RC-10L2(10L2O)の激突が予想されます。 これらと真っ向から競り合うのがHPI勢。 更に、PSEのPhase
Iが早くも投入されたり、自作シャシー(自作シャシーの例:都築さん)も加わって盛り上がること間違いなし!
ストックカークラスは文字通り「ストックカー(NASCAR)のボディです。 トム・クルーズ主演の映画「デイズ・オブ・サンダー」に出てきた車が使用されます。
スーパートラッククラスはNASCAR・CRAFTSMAN
TRUCK SERIESに出ている車のボディが使用されます。 日本ではちょっと馴染みがないですが、なかなかの迫力です!
- インディカー
日本では「インディ500」で有名なインディ・カー(今年から名称は変わったようですが・・・)のクラスです。 田宮製インディ・カーのキットのワンメイクになります。
車同士の絶対的な性能差が少ないこれらのクラスは、セッティングとドライビングのテクニックで競われます。 特に、Aメインの選閧フ攻防は見る側にとっても手に汗握る程のすばらしさです。
#昨年のストックカーAメインは素晴らしいレースでした!!
平均時速80km/hを越える接近戦が最大のポイントではありますが、タヤに準じたカラーリングも求められていますので、各ミの仕上がり具合も観戦ポイントの一つでしょう。
- こういう場所で見ましょう
コースの周囲は全ての場所(勿論例外として、ドライバーの周辺,蜊テ者が計測を行っている場所:共にメインストレート)での観戦がOKです。
しかし、危険な場所もあります。

<250mトラックを上から見た図>

<バンクの頂上で飛び上がる車>
ビデオ撮影のクルー危機一髪!!
上の写真は、実際に昨年のワールドドローム(インセイン・クラス)でバンクでコントロールを失い?バンクから飛び出しかけている車です。 特にインセイン・クラスはスピードが速いため、45度のバンクは「発射台」となる可能性が高いと思われます。(昨年も何台かはコースサイドのフェンス,通路は完全に飛び越してしまっている)。
上手の赤い部分での観戦,ピットテーブルの設営には十分な注意を払ってください。
エントラントの方へ
- 製作の際に注意する点
昨年観戦していて、当日の車検やレース進行の上で問題になりそうな所です。
- シャシー下面の突起物
路面保護のため、車検では「路面を傷つけるような突起物類」のチェックが厳しく行われます。
ボディが擦らないか?シャシー下面にビスを用いている場合には、ビスが路面を擦らないか?といった項目を十分にチェックされて下さい。
また、クラッシュなどによりネジ類,パーツ等が散乱しない事もポイントです。
クラッシュで翌ニしたパーツが後日自転ヤの練習中にパンクの原因となり、怪我をした・・・等ということが発生すると、来年以降のワールドドロームの開催が危うくなってしまいます。
- シャシー上部の突起物
ボディ上部の突起物も転倒桙ノ問題が発生しますので重要チェック項目です。
「転倒したときに起きやすいように・・・」等とカーボン製のアンテナパイプを使用すると車検で引っかかる可能性は大です。 昨年はウィングの固定方法で車検に引っかかった例もあるようです。
また、ノーコン防止のために、アンテナは必ず車外へ出します。 カッコイイからといって、ボディ内部にアンテナを納めておくと、車検で引っかかります。
- 持ち物チェック!
- ゴミ袋
ゴミは必ず持って帰りましょう! 現地にゴミ箱はないです!
- 電源
当日、主催者側で用意した発電器により、AC100Vは供給されると思いますが、昨年は参加者が一斉に充電やハンダごてを使用すると発電器が容量が不足してストップしてしまうというトラブルが何度かありました。
ガス使用のハンダごてや12Vのバッテリーを用意するといった事も必要かもしれません。
それでは修善寺でお会いしましょう!!
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